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Point Lesson 39: 引き出しの話

今日の授業で生徒とした会話↓


生徒: The Sagawa man came.

僕: それをよく聞く英語で言ってみて。

生徒: The Sagawa guy came.

僕: よし。


生徒: When I went out of my house.

僕: これもよく聞く英語 で言ってみて。

生徒: When I left my house.

僕: いいね。


いいけど、1つ気になる点がある。「guy」にしろ「left」にしろ、正解を知ってるのになんで出てくる一発目はダメ英語?


生徒にそう言ったら、こう説明してきた↓


「言いたいことを日本語で決めちゃってるからだろうね。」


間違いないだろう。


ちゃんとタンスのどこかに入ってるのに、開ける引き出しを間違えたせいで出せなかった、が別の言い方。「よく聞くこれ」の引き出しを開ければよかったのに「これが言いたい」の引き出しを開けてしまった。


よくあることだ。特に海外ドラマや洋画をよく見る人によくあることだ。


たくさん英語に触れる頭は、よく聞くものを勝手に「よく聞くこれ」の引き出しに入れる。


頭が勝手にしてくれる完全無意識作業だから、本人には入れた記憶はない。だからいざとなった時は別の引き出しを開けてしまう。


しかし入れた記憶がなくても、引き出し自体は意識の届く場所にあるから、開けることも当然できる。


「my課題」にしようか、皆さん。今日から英語を使う時、「これが言いたい」を捨てて、最初から「よく聞くこれ」の引き出しから出してみようか。


引き出しがまだ空っぽ状態の方、今日からドラマや映画をたくさん見ようか。収納作業は頭に任せるだけでいいから、見るだけ見てみよう。