こないだの授業で、最近買ったズボンの話で生徒がこう言った↓
I bought it online.
僕はこの英語を「I bought them online」と訂正。しかし生徒はこれに納得できず「一枚しか買ってないのになんで複数形?」と質問。「そうなってるから」が僕の答え。
生徒はこれを一生懸命理解しようとする。「1枚に足を2本入れるからかな?」と説明しようとする。
そうしたくなのは分かる。英会話講師だって一緒だ。だからこういう説明を英会話教室でよく聞いたりする↓
『「Pants」はそもそも「pair of pants」と言う。「Pair」とは「ペア」つまり「2つのもの」を示す単語だから、ズボンに脚が2つあることから「a pair of pants」になる。同じくメガネは、レンズが2つあることから「a pair of glasses」と言う。』
なるほど、分かりやすい説明だね。スッキリした♡
。。。
もちろん冗談だ。なんの説明にもなってないもの。
Tシャツだって袖が2つついてるのに一枚を「a pair of T shirts」と言わない。2つの輪ゴムで耳にかける仮面を「a pair of masks」と言わない。ほらやっぱり説明はでたらめだった。
しかし納得したいせいか、生徒も講師もついついこのでたらめモードに入ってしまう。
例えば、日本人がよく言う「sit on a chair」は、ネイティブは「sit in a chair」と言う。この「in」について、こういう説明をよく聞く↓
『アームがあって、そのアームの間に座ることから「chair」の前に「in」という前置詞を使うことになってる。従って、アームがない場合は「on」という前置詞を使うのが正しい。』
なんてでたらめ!僕は今まさにアームのない椅子に座ってる。英語で言おうか?「I’m sitting in a chair」
しーん…
でしょ?
皆さんPoint Lesson 37を忘れないでね。「ごはん」という日本語を見て、「は」の前は「ご」なんだ!と、勝手な説明をつけると「ご鼻」が自分の日本語になってしまう。
だから自分の英語が「ご鼻」じゃ嫌な方、説明を求めるのをやめようね。「なんで?」を完全に捨てようね。講師に聞かない。心の中で思わない。ただただそうなってることを受け入れる。
すべきことは、現実を受け入れるだけ。