言語習得の話by校長Erik
「英会話授業にはついていけているのに、講師以外のネイティブスピーカーが話す英語はやっぱり分からない。」「何年も英会話スクールに通ったのに、いつまで経っても話せない、聞き取れない」こういった悩みをよく耳にします。
「まあ、日本人は英語が苦手だから」とよく耳にしますが、そもそも言語習得が苦手な人間なんていないというのが言語学・認知科学視点から見た事実です。
問題は「習い方」にあります。
正しい「習い方」を身につけるためには、まずは「暗記」と「習得」を区別する必要があります。
暗記したもの
- 考えないと出てこない
- 間違った使い方をしやすい
- ワンパターンな使い方になる
- 使わないと忘れてしまう
習得したもの
- パッとでてくる
- 絶対間違うことがない
- 自由に使える
- 使わなくても忘れない
こう見ると、習得して完璧になった日本語に対して、英語をただ暗記しているだけという方がほとんどだと言ってもおかしくないでしょう。
しかし本来なら言語を習得することは、暗記することよりはるかに簡単なはずです。なぜなら、人間は言語に触れるだけで自然に吸収できるのが遺伝的な特徴だからです。皆さんも、学校で国語を習い始めた頃にはすでに日本語がペラペラだっだはずです。
ではこれまで英会話スクールに通ったり、映画鑑賞、読書などという形で英語に触れてきたのに、なぜここまで上達しないのでしょうか。
それは、今までの英語の習い方(暗記)によって頭の中にフィルターが作られているからです。一つの具体例を見ていきましょう。
例えば、ネイティブスピーカーが「Tom isn’t just any kind of guy」と言ってきます。「kind = 優しい」と暗記してきた日本人は、こういう捉え方をしてしまいます(実際によく見るパターンです)。
ところでこの英文の正しい日本語訳は「トムはただの男じゃない」です。しかし「kind = 優しい」と習った場合はそういう意味に捉えることができなくなる。そして「kind」がフィルターにより「優しい」に変換され、頭が目の前にある「kind」を受け入れることができなくなる。その結果、単語が正しく身に付くことも当然ありません。
つまり「kind = 優しい」が、ある意味正しいにも関わらず、その意識が英語の習得を邪魔してしまいます!
これ以外にも英語の習得を邪魔するいくつかのフィルターがありますが、こういったフィルターを取り外すことで意識が変わります。
今まであり得ないと思ったペースで英語習得が進む方がリーフ受講生の中にたくさんいます。
今までと違う意識で英語に付き合ってみたい方、校長Erikのポイントレッスンを是非ご覧ください。